2009.10.25
25日NHK教育テレビETV特集、日本と朝鮮半島2000年(第7回:東シナ海の光と影~倭寇の実像を探る)は、大変興味深い内容だった。自分の乏しい知識では、「このころ中国沿岸地方を倭寇が襲った」だけであったが、単に、不良日本人が、海賊や強盗になっていたでは済まされないものがあると思われた。東シナ海の海というのを一つの共通の場で、善悪含めて活動する日・中・朝鮮人がいたことになると思われる。
番組では、日本側コメンテーター(東大教授)は、「境界人」としてとらえること、歴史的には南北朝時代や戦国時代など動乱の時代に、生活が成り立たなくなり、海上活動に進出せざるをえなかった時代背景も考慮するべきだとしていた。
高麗史では、倭寇が海岸だけではなく上陸して、馬1600頭を用いて内陸部を占領したことが石碑にも刻まれている。済州島の放牧場(元)の馬匹が出馬したことは間違いない。この奇怪な倭寇を討伐して名声を得た李成桂は、高麗王朝を倒して李氏朝鮮を建国する。倭寇が高麗王朝を滅亡させたともいえる。
ところで、倭寇の寇(こう)には、どんな意味があるかを漢和辞典で引いてみた。「寇は完全なるものを打壊して乱暴する」とある。元寇は元の正規軍が、日本占領を試みたものであるが、倭寇には侵略的意図などはなく、秀吉の朝鮮征伐こそが、倭寇にふさわしい。倭寇と元寇では中身が全く異なるように思えるのだが、どうだろうか。
前期倭寇(高麗が舞台)は、室町幕府の成立とともに鎮火し、後期倭寇(中国南部)は、秀吉の天下統一で衰退する。動乱こそが倭寇の原動力ともいえる。
書物では、藤原定家「明月記」に記載があり、「高麗史」には、1350年「倭寇の侵すは此より始まる」という有名な記事があるとのこと。

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2009.10.03
瀬戸内海国立公園の景勝地、鞆の浦(福山市)の埋立て・架橋計画に反対する住民が「歴史・文化的景観が失われる」として、広島県を相手に埋立て免許の差し止めを求めていた訴訟で、10月1日、広島地裁は、鞆の浦の景観を「国民の財産」と指摘し、県に差し止めを命じる判決を下した。
歴史的景観は国民財産というべき公益であり、このたびの判決は、万葉集にも歌われた景勝地、鞆の浦での周辺住民の「景観利益」を認める画期的なもの。裁判長は、主文で「県知事は埋立てを免許する処分をしてはならない」とした。(鞆の浦の世界遺産登録を実現する生活・歴史・景観保全訴訟ホームページには美しい写真と判決文)
景観利益については、いままで、古都の景観を壊すとした京都仏教会の訴訟。和歌浦での歴史的景観を壊すとした住民らの訴訟では認められず、06年に国立市の景観訴訟で、やっと最高裁は景観利益を認めながら、請求は棄却となっていた。そしてこのたびの鞆の浦の埋立て訴訟での、全面勝利ともいうべき判決である。
鞆の浦の埋立ての現況については、広島県が国に08年6月に申請しているが、審査は遅れ(判決を待っていた感もある)、この判決が国の判断にも影響する可能性が大いにある。折からの政権交代もあって、時代は「開発よりも自然環境・景観の保護」に傾斜しつつあるかのようだ。やっとEU諸国なみに環境保全が考慮されることになったのは、大いに満足だと言える。
9月30日、最高裁は「一票の格差があり「不平等」参院選制度見直し」を指摘した。国民が選択した「政権交代」が最高裁にまで影響をあたえているのではないかと思える。

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2009.10.02
東京大の諏訪元(げん)教授ら国際的な研究グループが、約440万年前の人類である、アルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)の化石から、全身像を復元することに成功した。
このラミダス猿人は、諏訪教授らが92年にエチオピアで歯の化石などを発見し、94年に英科学誌「ネイチャー」で発表した。その後、同じ地域から36体分、110標本が見つかった。復元された個体は94年から破片の状態で発見され、約15年かけて復元と分析を続けてきた。
頭蓋骨がきゃしゃで、犬歯が他の個体より小さいことから女性と推定され、「アルディ」の愛称が付けられた。身長120センチで体重50キロ、脳の大きさは300~350cc。
これまで全身に近い人類骨格は、「ルーシー」の愛称を持つ約320万年前のアウストラロピテクスが最古だった。
ラミダス猿人より古い人類化石には、チャドで見つかった「トゥーマイ猿人」ことサヘラントロプス・チャデンシス(約700万年前)。ケニアで見つかったオロリン・ツゲネンシス(約600万年前)などがあるが、どちらも化石が部分的で姿や生活についてはよくわかっていない。マイブログ「トゥーマイ猿人」2005.04.07参照。
諏訪さんは「チャドで頭蓋骨が見つかった600万~700万年前のトゥーマイ猿人など、ラミダスより古い人類の化石も見つかっているが、断片的で全体像はわからなかった。ラミダス猿人を通して、類人猿の共通祖先にも迫ることができる」と話している。
現代人の祖先「新人」は、アフリカ東部のサバンナ地帯から発生したことになっているが、ルーシーやアルディは、そこで進化したと理解すればいいのだろうか。

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2009.09.12
紆余曲折したが、05年に発効した京都議定書は、08年にスタートした。第1約束期間までに、先進38か国は温室効果ガスを、90年比5%削減するという義務が課題となっている。その京都議定書は、12年に失効する。そして第2約束期間のポスト京都議定書については、07年のCOP13(バリ)において採択された「バリ・ロードマップ」で、本年12月デンマークのコペンハーゲンで開催されるCOP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)において合意するとなっている。
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、25~40%削減する中期目標を提案しており、政権交代する鳩山代表が、温室効果ガス排出量を20年までに90年比25%削減する目標(50年までに60%超削減)を明言したことは、ようやく環境先進国に追いついたことになり、諸外国から好意的に受け止められている(今までが今までだっただけに)。
経済界は、日本経団連も加わった国際共同声明で「COP15の成功を支援する」「経済の停滞にも関わらず、成功は可能と考えている」「金融危機は一時的なもの。気候変動問題は地球規模の長期的な課題」などと述べている。
世界の温室効果ガス放出量は70年に比べ70%増加しており、その蓄積は、過去65万年分をはるかに超えるものだと言われている。
<京都議定書めぐってこれまでの経過>
2009.12 COP15 コペンハーゲン
2008.12 COP14 ポズナニ(ポーランド)
2007.12 COP13 バリ島(インドネシア)
2006.11 COP12 ナイロビ
2005.11 COP11 モントリオール
2005.02 京都議定書の発効(各国の批准を経て08年から)
2003.12 COP9 ミラノ 京都議定書細則合意
2001.10 COP7 マラケシュ 合意
2000.11 COP6 ハーグ 決裂
1997.12 COP3 京都 京都議定書

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2009.09.10
民主党鳩山代表(次期首相)は9月7日、「朝日地球環境フォーラム2009」で行った講演で、日本の20年までの温室効果ガス排出削減の中期目標を「90年比25%減」とする考えを明言した。自公政府目標の「05年比15%減(90年比8%減)」を大きく上回る政策転換である。
欧州各国や環境保護団体からは好評を得ており、10日、環境保護団体の連合体「MAKE the RULEキャンペーン」が、民主党幹部にバラの花束を手渡すニュースもあった。
<日本の中期目標>
2008~2012 京都議定書 90年比6%削減
2013~2020 麻生政権 〃 8%削減(05年比5%削減として発表)
〃 鳩山新政権 〃25%削減
首相指名後の9月22日、国連気候変動首脳級会合に出席し、この内容を「鳩山イニシアチブ」としてまとめ、世界に発信する考えを示している。もともと衆院選のマニフェストに、「CO2等排出量について、20年までに25%減(90年比)、50年までに60%超減(同前)を目標とする」となっていた。ただ、現段階での日本の排出量は、すでに90年比で9%増えているため、あと2年強で90年比15%削減を実現しなければならないという厳しい状況に追い込まれている。
このためには、目標達成に向かってあらゆる手法を用いる必要がある。温室ガス排出権取引も森林吸収も全て動員して6%(12年)、25%(20年)は達成するべき。すでに欧州では京都議定書達成の見通しがある。日本にできないことはない。
例によって、財界は疑念を表明している。人類の破滅(絶滅ではない)を前にして、利潤や経営の懸念を述べるのはいかがなものか。主権者の生命こそが大切ではあるまいか。北極や南極の氷が溶けはじめ、地球のラジェーターが壊れつつある深刻な事態を考えるべきと思っている。

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2009.08.18
1910年に始まったメキシコ革命は、1940年に終結するまでメキシコ社会に大きな影響を与えた。その中で絵画運動も発展し、特に20年代から30年代にかけて壁画運動は興隆し、やがて終息する。展示されている作品の制作年は10年代から70年代に及んでいた。多くはメキシコ革命に影響され、逆に影響を及ぼそうとする意欲が十分にうかがえた。
このたびの絵画展では、フリーダ・カーロの「メダリオンをつけた自画像」が初公開され、目玉となっていたが、フリーダ自身が脚光を浴びたのは近年のことである。伝記を読むと、愛憎と意志が巨大なものであることに気づく。だが、絵画史や美術史からは本流ではないように思える。
壁画3大巨匠は、オロスコ、リベラ、シケイロスであるが、出品されている作品では、リベラの完成度とか惹きつけるものが一番だった。画集なんかで見る壁画では、断然シケイロスのファンなんだが来日した絵画ではリベラに一歩譲る感じがした。
翻って「日本20世紀絵画展」を企画したら、これだけ迫力のある作品が生み出されるだろうかと思った。
館内で、リベラの壁画がスライド上映されていたが見応えのあるものだった。
参考までに、日本メキシコ交流400年というのは、1609年(慶長14年)に、メキシコ船舶が千葉沖で遭難し、日本人が救助に努めたことに由来する。

フリーダ・カーロ《メダリオンをつけた自画像》1948年、個人蔵 ©Banco de México,
“Fiduciario” en el Fideicomiso relativo a los Museos Diego Rivera y Frida Kahlo. Photo©Francisco Kochen
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2009.06.10
沖縄、奄美方面は、5月18日に梅雨入りとなっていたが、昨日(6月9日)九州、中国四国、近畿、東海が梅雨入りとなり、本日(6月10日)関東甲信、北陸、東北南部が入梅となった。本日、東京は曇天のままで降雨なし、やや肌寒さを感じる1日だった。平年より2日遅く、前年より12日遅い気象庁の梅雨入り宣言だった。梅雨明けは7月20日ごろと予想されている。
TVニュースでもやっていたが、9日、石川県の七尾市や白山市で100匹ほどのオタマジャクシが空から降ってきたとしか思えない超常現象があった。次には中能登町でフナとみられる3~5センチの小魚が死んでいた。拾い集めると10匹ほど。「鳥がつまんで来たか。それにしても数が多い」「竜巻でもあったか」などと軽く騒いでいた。どちらも否定的意見多し。

<2009.06.12追記>
6月11日、梅雨入り宣言が遅れていた東北北部も入梅となった。北海道は梅雨がないとされており、これでめでたく日本全土で梅雨の季節となった。個人的体験であるが、梅雨のさなかに北海道に出かけ、道南を観光し東北に渡ったが、函館と青森はまったく同じ気候だと思ったことがある
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2009.02.18
2月3日、気象庁は2008(平成20)年の世界と日本の年平均気温を発表した。気象庁ではその年の12月中旬に速報を発表し、翌年2月初めに確定数字を発表している。
それによると、08年の世界の年平均気温の平年差はプラス0.2℃で、統計を開始した1891年以降では10番目に高い数値となった(平年値は71~00年の30年平均値を使用している)。
21世紀では最も低い(8番目)が、20世紀の数値と比べると3番目の高温になる。知らぬ間に高い数値に慣れてしまって地球は「茹でガエル」状態になっている。
長期的には100年あたりプラス0.67℃で上昇しており、特に90年代半ば以降は高温となる年が多くなっている。地域的には、ユーラシア大陸の中高緯度域や北大西洋の高緯度域では、平年より気温の高い状態が続いている。いずれも地球を冷やしているラジエーターに相当する地域で高温化が進んでいる。
日本の年平均気温の平年差はプラス0.46℃で、統計を開始した1898年以降では11番目に高温(21世紀では4番目)。日本の年平均気温は、長期的には100年あたりプラス1.11℃で上昇しており、特に90年代以降は、高温となる年が頻出している。
要因としては、CO2などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響に、数年~数10年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったものと考えられている。
また、08年の年平均気温がここ数年に比べて低くなった要因の一つとして、07年春から08年春に発生したラニーニャ現象の影響が考えられている。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html
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2008.12.30
パレスチナ・ガザ地区に、イスラエル軍による大規模空爆は30日も行われ、これで4日連続となった。67年の第3次中東戦争以降最も激しい空爆と言われている。これまでの死者は、民間人を含め375人以上に達したとのこと。
イスラエルは「ガザを実効支配するハマス(イスラム原理主義組織)との全面戦争」を宣言するが、ハマスは選挙で選ばれた政権であり、仮にもハマスのロケット弾攻撃が理由にあるとしても、その百倍以上の報復を展開するのは、唐突かつ行きすぎた正当防衛と言わざるを得ない。EUや国連は即時停戦を求めているほか、日本政府も自制を求めたが、「自衛措置」と一蹴された。
イスラエルの行動を制御できるのは米国であるが、いまのところブッシュ米大統領から公式なコメントは出ていない。代わってホワイトハウスの報道官は「米国はイスラエルに自衛が必要であることを理解している」とイスラエルに空爆停止を求めず、「暴力の停止には、ハマスがロケット弾によるイスラエルへの攻撃を中止し、持続可能で長期的な停戦に合意する必要がある」と述べた。
イスラエルの軍事費の約2割が米国援助(人件費を考慮するとどれくらいになるのか)であり、武器の調達や供給は米国に支配されている。ひとこと米国が「いい加減にやめろ」と言えば済むはずだが、そこは武器商人の子孫(ブッシュ家は日本向け焼夷弾で潤ったとか)、うまい汁だからなかなか止められないのかも。
オバマ次期大統領ならどうするだろうか。

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2008.12.24
昨日23日の休日、所用があって「渋谷&新宿」に出た。
◆救世軍の「社会鍋」募金
100年の歴史をもつ伝統の慈善事業である。新聞記事(朝日)によると、厳しい不況の中で、募金額は昨年同時期より大幅増加とのこと。わが家は先日、家人が応募したので、今回は見送り、みどりの窓口で待たされている間、ずっと観察していた。結構協力する人が続く。ラッパが効果的、新聞の写真に出ていたひとたちだった。
◆新宿ではキリスト教の布教活動
高く幟をたて説得力のある声がスピーカーから流れる。「神の国は近づいた」と去年と同じスローガンである。ひょっとしたら2千年続いているのではないか、どれぐらい近づいたのか。個人的には、誰もが毎年、死の国に接近しているのは間違いないのだけれども。
◆「麻生邸拝見」やりなおしツアー
澁谷12時の約束だったので、11時半ごろモアイ像の前を通ったら、青年が一人段ボールのステッカーを掲げ、午後1時からここ(モアイ像)で集会が行われますと叫んでいた。ここは狭いからなあ、と思いながら通過した。
帰宅してネットニュースを見て驚いた。10月の「麻生邸拝見」やりなおしツアーだった。佐高信も雨宮処凛も参加したが、100人の参加者を上回る出動警官150名とかに、主催者側は出発した直後に中止し、今回は逮捕者などを出さずに終わった。

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2008.12.23
気象庁は22日、「本年は台風の日本上陸ゼロ・接近数も平年下回る」と発表した。今夏は日本付近で高気圧が強かったため、台風が発生するフィリピン東海上付近で発達が少なく、発生した場合でも多くが中国大陸へ向かい、日本を回避した。
この結果、台風もなく天候も順調で農作物は全国的に出来がよく、ブドウもナシもカキもミカンもリンゴも豊作だった。そして安かった。京浜方面での主要果実の平均単価は過去10年間で最低とか、不況と消費減が原因らしい。
自分の体験では、東京のど真ん中で、1個39円のリンゴを2度も大量買いした。39円では輸送費をカバーするのかどうかと考えたりもしたが、商品は安かろう悪かろうではなかった。美味だった。納得したのは形が良くなく、まっすぐに座らなかっただけだった。
結局、平均気温の高温化が、台風を寄せ付けなかったともいえる。
11月現在で、気象庁が本年の天候の特徴についてまとめた(22日)ところによると、世界の年平均気温は、117年の中で10番目に高い値(+0.2°C)となる見込み(2月に12月分を加味して再計算)。日本の年平均気温は、110年間で13番目に高い値(+0.41°C)となる見込み。
平均気温の変動の要因は、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化と自然変動が重なったもので、平均上昇度より低下(世界+0.67°日本+1.11°)したのは、日本の場合、ラニーニャ現象の影響が考えられるとのこと。

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2008.12.11
本年7月21日に「シリアの石鹸」をマイブログにアップして以来、9月に2個目を、11月に3個目を使っている。専ら浴用であるが、だんだんにハマッて来ている。家人に言わせれば、泡立ちが足りないとの注文があるが、それは完全無添加石鹸であるため、発泡剤が使用されていないことによる。
ネット情報によれば、シリアはその昔東西貿易の中継地として栄え、石鹸作りの手法はフランスのマルセイユへ伝わりそこから世界へと広がった。中でも「アレッポの石鹸」は、石鹸発祥の地とも言われ、5千年以上の伝統を持つオリーブ&ローレル(月桂樹)オイルで作られた自然石鹸(完全無添加石鹸)であるとのこと。
近代の石鹸は、各種添加物で身体の油脂を根こそぎ洗い流してしまい、浴後にオイル補給が必要(とくに冬場)を感じるが、適度の湿り気は、いまのところ必要としない。この冬は、アレッポ石鹸で乗り切るつもり。
効能書によれば、シャンプーとしても機能するらしいので、それにもトライする。

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2008.11.26
「タイ東北部で難民として暮らすラオスのモン族が置かれた過酷な状況と、これらの人びとに対して国境なき医師団が行っている医療・人道援助活動についてご報告します」とした手紙が届き、援助の要請があった。本年も貧者の一灯を献呈するかと考えていた(前回は08年1月に実行した)。
「強制送還におびやかされる人びとの傍らで」としたニュースを読んで、MSFは強制送還からの保護を実現できないとする、節度ある姿勢に感心していた。末尾に、「ラオスのモン族難民(背景)」とする小さな文字の解説記事があった。そこには、モン族はベトナム戦時に米軍(CIA)に協力したことから、ラオス共産党政権により政治的迫害を受けてきたとあった。えっ共産党あったのと思ってネットで調べたら、パテトラオ(懐かしい)から発展した人民革命党が、ほぼ1党独裁で政治を行っているようだった。
この事実誤認をきっかけに、疑問が湧出し募金の意欲が萎えつつある。こうした結果になるもう一つの理由は、ユニセフやMSFの場合、25%が経費になり(共同募金よりは少ない)、多くの場合、役人が天下ると聞いたことだった。ユニセフでは黒柳徹子さんが有名であるが、ダイレクトに寄付を行うらしいのだ。
まあ暫く、1月まで熟考するか。

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2008.09.02
日本相撲協会は2日、再発防止検討委員会が「抜き打ちでないと抑止力にならない」としていたドーピング検査であるが、本日力士会のあと尿検査を行ったところ、ロシア出身の露鵬(大嶽部屋)と、白露山(北の湖部屋)から大麻使用の陽性反応が出た。
大麻取締法違反で若ノ鵬(間垣部屋)が、先月21日に逮捕され日本相撲協会から解雇されたばかりである。相撲界に大麻汚染が広まっている可能性を否定できない。外国人力士が注目であるが、日本人力士への広がりも懸念される。また、幕下以下力士に対しても検査を急ぐ必要があると思われる。
今回の場合、本人は否定しているものの、検査結果はクロであり、先例とも考慮すれば、本人への処分や親方・協会の責任は免れない。特に白露山は、理事長の部屋に所属しており、理事長の指導力や責任問題を問う声が上がるのは必至。
露鵬と白露山は兄弟で、それに加えて若ノ鵬、把瑠都、黒海の5人がよくツルんでいたという。旧ソ連系で、ロシアンパブなどに出没しているらしい。ちなみに、露鵬、白露山、若ノ鵬は北オセチアで、十両の阿覧は若ノ鵬の親戚。把瑠都はエストニアで北方バルト海の沿岸。黒海は言わずと知れたグルジアだから、目下「新冷戦」で注目の「オセチアVSグルジア」が力士間でできている。
さきの内戦勃発かといわれたとき、グルジア人がロシア大使館に向ってデモ行進を行った中に、巡業に不参加だった黒海が参加していた。「すわ一大事」朝青龍と相似していると思われたが、協会は不問にした事例がある。イキな計らいと言うべきか。

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2008.08.11
8日に賑々しく開幕した北京五輪であったが、新疆ウイグル自治区で10日、武装グループによる地元公安施設などへの爆弾襲撃があった。想定の範囲内だろうけど、4日に発生したテロ事件と同様の北京五輪の妨害を狙った勢力によるテロの可能性が高い。テロのあった両日とも、公安や警察がターゲットになっており、弾圧や取り締まりの強化に反発した活動ではないかと思われる。人民内部における民族問題の正しい処理を中国政府に期待する。
新疆ウイグルに先行して、北京五輪開幕に合わせるかのようにロシアとグルジアの間で、南オセチア紛争が再燃した。グルジア軍が自治州に侵攻し、ロシア空軍がグルジア各地を空爆するほか、両軍が接触する地域では本格的な交戦があった。
戦闘激化を受け、国連の潘基文事務総長は9日、「直ちに敵対行為を終結させ、平和的解決に向け交渉に入るよう全当事者に要請する」と訴える声明を発表した。
潘事務総長は声明で、国際社会の調停努力を実らせるため、南オセチアに関する各種合意に規定のない「武装したあらゆる部隊」は紛争地域から立ち去るべきだと表明。さらに「国家の領土保全の原則を尊重するよう全当事者に促す」と述べた。
シェワルナゼからサーカシビリに交代があったときに、NATO志向が明確(選挙公約)になり、ロシアの反感を買っている。ここは「合意のない部隊」はとりあえず撤退が望ましい。なにせこの辺りは、ユーゴと同じようにモザイク模様の民族地図になっている。
<画像はhttp://www.asahi.com/>

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2008.08.03
1日に気象庁が発表した7月の天候は、西日本では46年以降、7月としては3番目の高温で平年差ではプラス1.6度。また降水量は、西日本太平洋側では46年以降7月としては最も少なく、東日本太平洋側では2番目に少ない。7月は、顕著な少雨(梅雨が早めに明けたことにもよるか)となった。
1日にアップした「セミが鳴かない」で、「雨が少なく地面が固いから発生しない」は強ち不当ではないとしなければならない。それにしても、梅雨は普通で、気温も平年並みと自覚した個人的な感覚は、不正確であてにならないものだと思った。
その気象庁予測で、この1週間は猛暑としたが、3日は日本列島各地で、本年最高気温が続出した。豊岡(兵庫)で38.4度と発熱状態が出現したほか、大分市などでは、観測史上最高を記録している。

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2008.07.21
シリアと言えば、イスラエルに追われたパレスチナ難民がキャンプ生活を余儀なくされているところ。ついこの前もイスラエルからロケット砲弾が撃ち込まれていた。だいぶ古いが、アンドレ・カイヤット監督の映画「眼には眼を」のシリア砂漠を思い出す。
過日、洗面所の引き出しの中から「シリアの石鹸」を見つけ、家人に聞いた。
「このシリア石鹸どうしたの」
「ワゴンセールしていたから買っただけ」
「どうしてシリアなの」
「オリーブがよく採れるからじゃないのかな」だった。
長らく放置されていたと思えたので、使用してみることにした。手造りらしく武骨でデカイ。その昔、洗濯石鹸はこんな風だったなあと思いながら使っていたら快適な使用感である。頭髪にも使用できシャンプー不要とか。
ネットで検索してみると、シリア石鹸の情報はあふれていた。
4千年の歴史と伝統を受け継ぐ石鹸、オリーブとローレル(月桂樹)はすべて自生(無農薬)を使用、合成界面活性剤・発泡剤など一切不使用の完全無添加などがアップされていた。
爽快感は夏にはマッチしている。次もこれを買ってみるつもり。
でも、地中海沿岸から高い原油を消費しながら運ばれてくることを考えたら気が引ける。ま、普通の石鹸でも似たようなものかと自問自答している。

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2008.07.20
気象庁によれば、19日、関東甲信、北陸、東海、東北の各地方が梅雨明けしたと発表、これで全国的に梅雨明けとなった。関東甲信と東海は平年より1日早かったそうであるが、カラ梅雨だったり、異常に早い梅雨明けとか、遅いそれだったりすると、すぐにスワ温暖化による異常気象かなどと思ったりするクセになってしまっている折から、尋常な梅雨明けや雨量はついつい安心してしまう。
明けて20日、太平洋高気圧に覆われて西日本を中心に気温が上昇した。大洲市(愛媛)では、今夏、全国初の38度台となる38.2度を記録した。ほかに、多治見市(岐阜)、京都市、豊中市(大阪)などで、人体なら発熱状態の37度を観測している。また、猛暑につれて水難事故も多発し、本日だけで13名の死亡者が発生した。
気象庁は、自動観測システムの計画的な整備により、2010年度までに原則として全ての測候所を廃止(無人化)する計画が進行している。富士山測候所廃止がよく知られたところであるが、大洲や多治見のデータは、どう採取されているのか興味がある。

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2008.07.08
本日の「天声人語」は、サミットからエコ熱の論評をしたあと、「▼ある試算によれば、世界中が日本人と同じ水準で生活すると地球2.4個分の資源が必要になるそうだ」とあった。
これは、世界の環境容量(地球が持続可能であるための環境負荷の最大値)という考え方で、まず最初に、地球の一人当たりの面積は2.18haと策定する。次に96年を見た場合、エコロジカルフットプリント(一人の人間が持続的な生活を営むために必要な地球上の面積)は、2.85haとなり、すでに世界全体の社会活動は、地球の環境容量を超えてしまっていることに気づく。さらに日本について見ると、日本の国土が一人に対して供給可能な面積は0.86haであるのに対し、実際には海外を含めた5.94haの環境を踏みつけているとされている。
詳しくは【平成13年版 環境白書】の平成12年度環境年次報告、第1節、地球の環境容量と物質循環上の問題を参照されたいが、要するに世界中の人々が日本人並みに環境に負荷を与え続けるとすれば、地球がもう1.7個必要ということになる。ウィキペディアの「環境容量」も、環境白書を基本に地球2.7個分が必要としている。
天声人語の場合は、ある試算として環境に対する負債の数値を基に算出していると思われるが、環境省より実態を把握できるのではないかと思われる。なぜかと言えば、環境白書の分析では、日本よりドイツやニュージーランドの方がよくないとされてしまう。騙されやすい数字である。ずっと「あと1.7個必要」と思っていた。
なお、環境容量については、白書は系統的に数字を追及しているわけではない(平成13年版だけ)。

<図表は平成13年版環境白書から>
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2008.06.16
6月14日、マグニチュード7.2の岩手宮城内陸地震が発生した。本日夕方までに死者10名、行方不明12名とされており、生存リミットの72時間が迫っていて、死者は20名を超えるのではないだろうか。
この辺り(栗駒山を含む奥羽山脈周辺)は、太平洋プレートと陸側プレートがぶつかって生じるひずみが集中する場所だとされている。なにせ、毎年5センチずつハワイが近づいているのだから、5年で25センチにもなる(太平洋プレートが陸側プレートの下に潜り込む)。
それに、栗駒山周辺は、凝灰岩層の上に、もろい火山灰が堆積する地滑り地形が分布する地滑り多発地帯だった。NHK(クローズアップ現代)で実証していたが、凝灰岩はおとなの男性なら捻りつぶせる。
荒砥沢ダム(宮城県栗原市)付近で発生した土砂崩れは、半世紀で最大規模だそうだ。そのメカニズムをNHKはCGで説明していたが、ダムの水位などにより突端の山が地滑りし、2段3段4段と連鎖する。滑り落ちた急斜面の断崖絶壁は、高さが百数十メートルもあるとのことだった。
自然の猛威はそのくらいにして、1週間前に発生した秋葉原無差別殺傷事件による死者を悼む気持ちに、地震の死者をダブらせ、人間の死は突発的にやって来ることを痛感する。勿論、天災と人災、防御できるものとできないものなど同列にはできないものは承知するが、無常観は拭いきれない。

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2008.05.17
環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は、15日、調査捕鯨船の乗組員12人について、業務上横領容疑での告発状を東京地検に提出したが、16日、こんどは、宅配会社が鯨肉の入った段ボール箱1箱を宅配中に盗まれたと被害届を出した。ここから、調査捕鯨の是非を問う前段階での議論が広がり、捕鯨の問題は遠のく気がする。
1.窃盗品を証拠にした告発(業務上横領容疑)は受理されるかどうか。
2.グリーンピース・ジャパンの行為は窃盗罪が成立するかどうか。
グリーンピースは「巨大な横領行為を明らかにするにはこの方法しかなかった。宅配会社に迷惑を掛けたならおわびしたい」と述べた。1の業務上横領容疑も、2の窃盗容疑も不成立。あるいは片方だけ、特にGPは過激な活動で顰蹙を買っている側面もあるので、窃盗容疑だけ取り上げられるかも知れない。
哺乳類の捕食については、牛や豚ならいいのにクジラはどうして許されないかとする疑問は消えない。お隣の韓国では、毎年、約200万~400万頭の犬が食用として消費されているとみられ、食用の犬に関する食品安全基準を定めるために、犬を食用家畜に分類する方針だと言われている(08/04)。
ハトを食う国民、イヌを食う国民、クジラを食う国民。いいのではないだろうか、「お命いただきます」と手を合わせて食べているんだから。

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2008.05.09
8日未明(午前1時45分ごろ)、関東を中心に強い地震があり、茨城県と、栃木県の一部で震度5弱を観測した。北海道から近畿の広い範囲で揺れが感じられたようだ。緊急地震速報は地震の発生直後の初期微動(P波)を検知し、震度5弱以上の強い揺れ(S波)が到達する前に警戒を呼びかけることとなっていたが、今回は検知から58秒後で、揺れに間に合わなかった。
わが家の状況を披露すれば、まず、午前1時5分ごろ前ぶれ的な地震があった。細君の操作するテレビゲーム(ファミコン)の妙技に見入っていた。「おや地震かな」「ああそうだね」でゲームは続行された。同45分ごろ震度3がやってきた。ここでゲームは中止し、NHKニュースに切り替えた。震源地は茨城県沖で、緊急地震速報は遅れて表示された。
そして9日、午前7時45分ごろ震度2がやってきた。どうも前日の余震らしい。一度起きて時計を見て再び寝入った。震源は千葉県北西部とのこと。1時間ほどして起きてきた細君曰く「昨夜またどーんと地震があったようだね」「違うって」。
わが日本列島には、毎年ハワイ諸島が5センチずつ接近している。小出しに微調整してくれる方が安心。20年も歪みを溜められたら1メートルのずれが生じる。
また、わが日本列島はもともと縦長一直線の感じであったが、フィリッピンプレートが南から押し寄せ西日本は横一直線になっている。折れ曲がったところがフォッサマグナではないだろうか。

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2008.05.08
作家吉原公一郎さんのミニコミ誌「Emergency」62号に、掲題の金子勝立正大教授の一文があり、批判対象論文が07年11月の雑誌「世界」に掲載されたもので、いささかタイムリー感にマイナスはあるが、憲法論からの根本的な批判が展開されており、目から鱗の思いを強く感じた。
国連憲章から「集団的安全保障」は発生するが、「集団的自衛権」は、日米安全保障条約から生じ、両者はまったく別のものである。集団的自衛権は、例外的・限定的であるにもかかわらず、ベトナム戦争やアフガン侵略のように当然視され、恒常的になって集団的安全保障が歪められている。このことから、小沢理論の国連中心主義と日米同盟は矛盾しないとする発想は、正当性を保てない。
また、国連の平和活動は武力の行使を含むものであっても、日本国憲法には抵触しないとする小沢理論は、第9条の「戦争や軍事活動の放棄」「国家からの武装権・交戦権・自衛権の剥奪」に抵触する。この考え方は、自衛権が、結局戦争を生み出すことに着目している。
政府の国会答弁でも「集団的自衛権」は、行使できないとしている。小沢理論は、国連を根拠に一切の武力行使を可能とするテクニックである。
なお、この号には「なにがイージス艦を清徳丸に衝突させたか」「安全性を阻害する規制改革」(いずれも発行者)が収められており、読み応えがあった。

(連絡先 Tel03-3420-3832 Fax03-3420-5662 サイト-なし)
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2008.05.06
5月6日、中国の胡錦濤国家主席が来日した。主席の来日にあわせ、各種団体による中国政府のチベット問題への対応に抗議する集会やデモなどが行われた。
これに先立つ5月4日、中国政府代表とダライ・ラマ14世特使とによる非公式協議が中国広東省で開催され、協議は目立った進展もなく今後の協議継続が合意されるにとどまった。大方の観測は、中国は、五輪まで100日を切り、国際社会の圧力をかわす必要があったための時間稼ぎとしている。
朝日新聞(5/6)によれば、ダライ・ラマ14世は独立を求めず(80年代に方針転換)、「高度な自治」を求めることにしているが、その内容が明らかにされた。それは、中国外務省によると、「高度な自治」はチベット自治区周辺のチベット族居住区を含めた「大チベット自治区」の成立や、自治区からの人民解放軍の撤退であるらしい。
もうこれは人権ではなく、政治的要求であり、中国政府も受け入れられるものではない。宗教者は宗教者らしく信仰に生き、寺院も数多く残されていることから、すぐに帰国して布教活動を中心に切り替えるべきではないだろうか。

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2008.04.28
26日に行われた長野における北京五輪の聖火リレーは、観客が85千人(うち沿道8万人)と発表され、リレー妨害で現行犯逮捕されたのは男性6人だった。聖火は18.7キロを80人のランナーにより繋がれた。
スポーツに政治は持ち込まないはずであったが、今までに例のない政治色のあふれるショーを見せられた思いがする。ひょっとして米大統領選挙もこんな感じかなと思った。
中国の国旗「五星紅旗」は、中国本土からネットの支援で調達され、届けられたもので沿道は中国人留学生などが集中し、真っ赤に染まった。これに対し、亡命チベットの国旗である「雪山獅子旗」はところどころに固まって声援を送っていたが、多くは日本人の嫌中派のようだとテレビ画像から感じとれた(雪山獅子旗は中国国内では取締り対象)。別のテレビニュースで、在日するチベット人は50名ほどと伝えていた。
こんなにしてまで「聖火リレー」を実行する必要があるのかと疑問に思っているが、IOCは、リレーにもスポンサーがつくのでやめる気はないらしい。開催国もまた、自国の国威発揚の政治的目的から派手にやりたがる。困った問題だ。

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2008.03.23
新聞やテレビで報道された地理教育専門委員会「大学生・高校生の地理的認識の調査報告」をネットで原文に当ってみた。報道では、知事は知っていても宮崎県の場所を正確に知っている生徒は少ないと言うものだった(別にあった小学4~6年生の計数も参考までにアップ)。
正答率はつぎのとおり(10都県の最上位と最下位)。
大学生 高校生 小学生
東京 95.1% 93.0% 63.6%
宮崎 67.3% 42.7% 32.4%
このごろ、テレビのバラエティ番組で、おバカキャラがクイズに挑戦しているのを見ていると半分ヤラセかな思っていたがホントだった。ウソのようなホントの話である。この調査のまとめとしては、大学生調査では、高校における地理履修者と未履修者との認識の差は明瞭だとし、地理教育の充実が望まれるとしていた。
高校生で「東京」の誤答率は7%であるが、対象者6159名のうちの434名が首都東京の位置を正確に示せていない。さらに対象者のうち首都圏は5593名であるので、仮に東京・千葉・埼玉の全員が正答だとしたら、首都圏以外566名中434名が誤答(76.7%)になる。
多分、東京の生徒で東京を指定できないのがかなりいるようだ。

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2008.03.06
いくつかの理由があって、偶然にも十数年ぶりに明治神宮に出かけた。寺社仏閣の拝観は数多い(神社では伊勢、橿原、淡山、平安、出雲、吉備、諏訪、鹿島など)。大相撲横綱土俵入りや初詣でお馴染みの本殿を確かめ、2礼2拍手1礼で初穂料を添えて、祈願は形通り済ませた。外国人観光客が多い、異文化に接触する優れた教材と思われる。恒例であるが、入場料を支払って御苑を回った。
神宮の杜は、造園でありながら、ほぼ100年が経過した現在では原生林に生育していることに感心した。当初は荘厳さを演出するために、杉が勧奨されたが立地条件から照葉樹が選択された。全国から集まった10万本の苗木は17万本になっている(種類は減少)。
この地は、井伊・加藤家の領地であったと言う。待てよ、加藤(清正)家は、2代目で出羽に改易になり断絶したのではなかったか。しかも御苑には清正井(清正の井戸)まである。ネットで資料を検索したら、2代目忠広の下屋敷があり、改易に際し井伊家に移転したとのことらしい。清正が土木の達人であったことから、涸れない井戸を名人技にしてしまったようだ。成程。
ともあれ興味ある明治神宮拝観ではあった。

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2008.03.01
米大統領選の民主党指名レースでは、オバマ議員が優勢で、クリントン議員は土俵際に立たされている模様である。3月4日の4州予備選挙で、大勢が決すると思われる。このたびの米大統領選では、民主党優勢が伝えられているから、黒人大統領か女性大統領かの決着は、黒人(オバマ)大統領でケリがつく見通し。
T「オバマ優勢で黒人大統領に決まりそう」
K「オバマは名誉白人だから、女性よりいいのかも」
T「ヒラリーを副大統領に指名すればいい」
K「オバマはすぐに撃ち殺されるかもね」
T「ヒラリーが昇格すればいいし、保険にもなる」
K「ヒラリーは請けないと思う」
小浜市(福井)がブームに便乗するかのニュースがあった。商魂の逞しさありありだが一過性の感。小浜は九州にもあり、連合してクリントンと提携するのはどうだろうか。地図帳をみるとクリントンは、イリノイ、インジアナ、マサチューセッツ、ワシントン(いずれも米)、コロンビア(加)と数多く存在している。

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2008.02.19
昭和24年8月17日、東北本線松川駅近くで列車が脱線転覆、乗務員3名が死亡。レールの犬釘が抜かれおり明らかに仕組まれた事故だった。警察は国鉄労組福島支部、東芝松川工場労組の共産党員ら20人を列車転覆の容疑で逮捕、1・2審とも有罪だったが、作家の広津和郎らの国民的支援を受け最高裁で差し戻しとなり無罪となった。これが世に言う「松川事件」である。
自分は、冤罪キャンペーンの中で広津和郎らの告発文を読み、その後、松本清張らのレポートで米軍の陰謀を確信するが、事件全体は闇の中で終結している。
このたび、復刊された吉原公一郎著「松川事件の真犯人」を読み、あらためて事件を再確認した。詳伝社が「昭和史の空白を埋める貴重な一冊」として文庫本で再発掘した業績は高く評価したい。広津らの業績のほかにこうした書籍が出版されていることに、文芸の意義や希望を感じている。
松川事件を演出するために、その前に幾多の同種事件を惹き起こしているが、その中で予讃線事件は初めて知る事件である。著者は、事件の十数年後に足で事件を発掘し、プレ松川事件であると告発する。自分はそのあと数年後にかの地に赴任したが、痕跡は跡形もなかった。ただ、「上一万」「奥島病院」「共産党書記」「梅津寺」「図書館」など固有名詞に強い郷愁を感じた。
吉原公一郎「松川事件の真犯人」は書店で平積みされている。

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2008.02.18
天気がよかったので、思いつきで「鎌倉の大仏」を訪れた。正式には高徳院の「阿弥陀如来像」であるが、半世紀ぶりに対面して感慨深いものがあった。
正面からの面相は、与謝野晶子の短歌にもあるとおり「美男におわす」。いろんな仏像と対面しても「美男」の印象はあまりない。横からの観察では、猫背と言うか頭部をかなり前に突き出していることを発見した。これは祈願者に目線を合わせ、声を聞く姿勢である。このために巨像でありながら、威圧感を感じない。制作者(未詳)の力量と言うべきか。
逆にこの前屈みが、頚部のウィークポイントになっているらしく、内側で強化プラスチックによる補強がなされていた。国宝でありながら拝観料20円を徴収して、胎内を拝観させるあたりもユニークだった。
「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな」 与謝野晶子

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2008.01.12
インドネシアのバリ島で開かれた、地球温暖化防止を話し合う国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)は、12月15日、「バリ・ロードマップ」を採択し閉幕した。この行程表では、2013年以降の新たな温暖化ガス削減の枠組み(ポスト京都議定書)について、09年までを交渉期限とすると合意した。
削減の数値目標は先送りとなり残念ではあるが、米国・中国など主要排出国がすべて参加する枠組みができたことは、不安定ながらも前進と認められる。
年が明けて2008年1月1日、京都議定書の削減実行期間が開始された。この議定書では、先進国が08年~12年の5年間で、温暖化ガスの排出を90年比5%減らす目標となっている。日本は6%減が割当目標であるが大幅未達成となっている。政府の審議会(環境・経産)では、「目標は達成しうる」と明記されたので少しは安心しているのではあるが(注)。
それかあらぬか、12月18日、日本はハンガリーから温暖化ガスの排出権を購入することが明らかになった。初めてのお使いではなく購入だそうだ。これって、向こうは自然に余ってしまったものだから、全地球的には意味がない(ドーピングで新記録樹立みたいなものか)。
それから、08年スタートと言っても、EUなどは1月から実行期間が始まるが、日本の場合は年度で統計をとる関係で4月からの開始らしい。これも、少しばかり気合いが削がれる感じがする。

<注 14日朝日>
06年度の日本の排出量(速報値)は、90年比6.4%増で、6%減の達成は危ぶまれている。
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2008.01.10
00年から乗っていたプリウス(初代ではなく最初のモデルチェンジだった2代目)と、07年12月でおさらばした。
廃車にした理由は、様々であるが、費用対効果が最大の理由かとも思うものの、加齢による運転技術の低下問題もある。それらをひっくるめて家人は「やめろやめろ」と言う。まあ、ドライバーのために飲酒できない局面もある。あれやこれやで新年からノーカー生活である。
走行距離はクルマによる旅行も重ねたが、平均すると月間500キロだから、明らかに若者的ではなく、そんなにどっぷりクルマ生活に耽っていたわけではない。それであっさりとおさらばはできたのかも知れない。
昭和40年代のマイカーブームから、中断を2度も挟んで計4台に乗り、3度目の車断ち生活である。地球温暖化問題が叫ばれているおりから、ノーカー生活は自分で自分を褒めてやってもいいかなと思っている(それも考えてハイブリットにしたのだったが)。

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2008.01.09
「重度の栄養失調により命の危機にさらされている子どもたちがいることをご存知でしょうか」と記された「国境なき医師団日本」からの手紙が届いた。
「私たち国境なき医師団は、ニジェールにおける栄養失調の緊急援助プログラムを2005年初めから規模を拡大して進めており、これまでに14万3千人以上の子どもたちを治療しました。現在も、医師や看護師などの外国人派遣スタッフ約20人を派遣し、400人余りの現地スタッフとともに治療プログラムを展開し続けています」
「国境なき医師団は、1971年にフランスで設立され、現在は19ヵ国に支部を持つ、国際的な医療援助団体です。年間約47百人の医師や看護師らが世界各地の医療援助活動に参加しています。人種、宗教、政治的な関わりを超え、最も援助を必要としている人びとの元へ駆けつけ、分け隔てない援助を提供する私たちの理念と活動の実績が評価され、1999年にはノーベル平和賞を頂く栄誉に預かりました」
赤い羽根共同募金は、半強制的な町内募金(これが主力らしい)や、募金の使途・配分などに疑問があり、積極的ではないが、この募金には貧者の一灯を投じた。この違いは何があるのだろうかと自問自答している。

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2007.11.26
新聞報道によると、日本政府はハンガリー政府から温室効果ガス(GHG)を購入することに決めた模様。
京都議定書では、約束期間(08~12)に日本は排出量を90年比6%削減する義務を負うが、国内対策では1.6%足りない見込みで、わが政府はその分を京都メカニズムで補う方針。ハンガリーは売却代金で太陽光パネルなどに使用し、世界全体で温室効果ガス(GHG)の排出を抑え込む作戦。このメカニズムは、クリントンとゴアのコンビが議定書におしつけたもの。
夕刊では、田んぼの水を枯らすとメタンが削減できるとの報道もあった。なにがなんでも、帳尻合わせと言われようが京都議定書の目標は達成することが肝心。
京都メカニズムには、CDM=クリーン開発メカニズム、JI=共同実施、ET=排出量取引の手法がある。

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2007.08.17
日本列島は高気圧に覆われて気温が上昇、16日には岐阜県多治見市と、埼玉県熊谷市で、40.9度を記録した。1933年7月に山形市で記録された40.8度の過去最高記録を74年ぶりに更新した。1日限りかと思っていたら多治見市では17日もトップタイを再度マークした。
一方、海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構は、北極海における海氷面積が、過去最小を記録した2005年夏を大幅に上回るペースで減少し、8月15日に1978年から開始された衛星観測史上最小となったことを確認。海氷の減少は、通常9月中旬まで続くので、海氷面積はさらに大幅な減少となる見込みとのこと。
素人は、これこそ地球温暖化と思いたくなるが、科学者たちは、冷静に「低気圧」「高気圧」「ジェット気流」「ラニーニャ現象」などと説明する。確かに2酸化炭素の増加では説明できないのかも知れない。しかし、温暖化現象の発生頻度とか北極海における海氷面積の減少は、国連(IPCC)の予測を40年も早く達成してしまうことなど、やっぱり地球温暖化ではないのだろうか。

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2007.08.10
北アルプス白馬連峰の小蓮華山(2769メートル)は、新潟県の最高峰であるが、山頂が3米ほど陥没しているらしい。ネットニュースのほか、本日の朝日新聞には写真付きで報道されていたのでよく分かる。
国土地理院は測量しなおす予定らしいが、山頂陥没は6月に発見、亀裂はさきの中越沖地震でさらに拡大しているらしい。崩落の危険性もあるとのこと。
有史以前、日本列島は横一文字であったが、ハワイ方面から押し寄せる(毎年5センチ)太平洋プレートにより、日本列島は東から西へ押されて、逆くの字(9時5分型)になっている。押された日本海側は、柏崎沖の海底が隆起しており、このたびの地震でも確認されている。と思い込んでいたら、日本列島は縦一文字に近く、フィリッピン海プレートが押し寄せて、西南日本は南北から東西に方向転換したとウィキペディアに記載されていた。
いずれにしても折れ曲がっているのはフォッサマグナ(糸静線)である。崩落により糸魚川には翡翠が流れ込む。大雨の後にでも採石に行ってみようかなと思ったりする。

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2007.08.09
62年前の8月6日、広島にはウラン型原爆リトルボーイが投下され、8月9日には、長崎にプルトニウム型原爆ファットマンが投下された。どちらの都市も一瞬のうちに一般市民が犠牲になる国際法違反の無差別爆撃だった。生き残った人たちにもさまざまなレベルの放射線障害を残した。
本年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典における「長崎平和都市宣言」は、前防衛相が原爆投下を「しょうがない」と発言したことに触れて「被爆国の我が国においてさえも原爆投下への誤った認識や、核兵器保有の可能性が語られる中、非核三原則を国是とするだけではなく、その法制化こそが必要です」と危機感が表明された。
核保有国は、米英仏露中のほか、印パ北朝鮮、さらにはイスラエル・イランが保有疑惑の焦点になっており保有国は拡大の一途である。核兵器廃絶への取り組みが急務となっている。
筆者自身、ヒロシマ・ナガサキはなんども訪れており、両方の原爆資料館やドーム・祈念像も仰ぎ見た。日本人なら必ず訪れるべき場所であると思っている。

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2007.08.07
スカンディナビア地域から出発したヴァイキングたちは、793年全世界への進出を開始した。
北方地域では、アイスランドが870年ごろ、グリーンランドが980年ごろ、ヴィンランド(北米地方)には1000年ごろ入植した。コロンブスの北米到達(1492年)の5百年以前に、ヴァイキングが新世界を発見(1961年ニューファンドランド島でヴァイキングの中継基地跡見つかる)していた。
本国から最も遠い北米は10年で撤退。グリーンランドは450年の文明を保持したが死に絶えた。アイスランドは困難を乗り越えて現代(全世界でも有数の裕福国家)まで生きのびている。
この書物(『文明崩壊』)の設定した視点は次のとおり。▼環境被害、▼気候変動、▼敵対関係、▼友好的な交易関係、▼文化的な姿勢。これらが複雑に絡まりあい、その文明の発展と崩壊が演出される。イヌイットが生きのびている中、キリスト教の矜持を保ちながら、最後の1人が死に絶えるグリーンランドにおけるヴァイキングの末裔たちの姿は印象的でさえある。

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2007.08.06
05年全米ベストセラーである「文明崩壊(上下)」は、同年中に翻訳され、初版を購入していたのに読みそびれていた。このたび機会があって、いっきに読了した。豊富なデータにより、説得力溢れる読み物だった。著者J・ダイアモンドはピュリッツァー賞(前作)作家。
興味のあったもののの一つが、東ポリネシアのイースター島の発展と衰退のレポートである。当然モアイ像の意味や製作過程も考察される。イースター島は、西暦900年までに伝説の首長とその一族が到達したとされている。1600年ごろには最盛期を迎えたが、1700年初頭には人口の70%を失っていたと言う。
森林破壊などの環境侵害が原因で、飢餓がはじまり、突発的な人口激減を経て、人肉食(カニバリズム)に到達する。痩身でみすぼらしい有様は、クック船長が記録している。その後、ヨーロッパの進出により、労働力としての拉致や、伝染病の伝来などで1872年には、島民は111人となっていた(最盛期は1万2千人を推定)。
イースター島崩壊の要因のひとつは、脆弱な環境の中で、人為的な環境侵害(森林破壊・鳥類殺傷)であり、もうひとつは、侵害行為の背後にある政治・社会・宗教などの要因が指摘される。迫り来る破局を見通さず、只管、巨石像の建造に取り組み、そして破壊しあう。
近隣のいない孤島の悲劇は、ちょうど近隣のない地球と考えられる。イースター島の悲劇は、破局を内包する構造として理解しておく必要があるように思われる。

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2007.07.20
本日は、午前中日差しの強い時間帯があったものの、短時間で曇天になってしまい、終日梅雨空が続いた。夕刊を見ると、猛暑と予想されていたこの夏は、一転全国的な低温で、7月に入り日照時間の不足は記録的になっているとされている。東京で27.1時間(平年の36%)。気象庁からは農作物の管理などに注意が呼びかけられた。
冷夏でコメ不足となった93年は、外米を食べた記憶があるが、いまのところその7月を下回る日照不足となっている。気象庁は「梅雨明けとともに暑い夏が来る」としているものの、平年では、この20日は関東甲信地方は梅雨明けとなるのに、これからまだ数日から1週間程度は前線や湿った気流の影響を受けて曇りの日が多いらしい。果たして猛暑は遅れてでも来るのだろうか。
昨年も梅雨明けは30日だったから、その辺が梅雨明けか。93年は8月もグズついた天気が続き梅雨明けが特定できなかった。梅雨明けの直後にカッーと照りつける日差しが、イネの生育にはいいんだよね。ところが猛暑だとみんなエアコンをつけるから、こんどは電力が問題になる。関東の場合、現在は柏崎刈羽原発が停止したままだからタイヘンだ。

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2007.07.19
中越沖地震の被害はほぼ確定し、被災者救済に全力を傾ける状況となっているが、ここへ来て柏崎刈羽原発の問題が大きく広がり、柏崎市が18日、緊急使用停止命令を発令(消防法に基づくもので対象は屋外タンクであるが、実質原発の稼動はできない)した。
原発が地震により被災し、放射能漏れや火災が発生したニュースは、原発先進国の欧米では、当事者の日本より関心を持って受け止められている。チェルノブイリやスリーマイルの事故が影響していると思われる。実際、変圧器が黒煙を噴出す(自力では消火できず、2時間燃え続けた)映像は、不安なものであった。小火災が引火して、炉心溶融(メルトダウン)に至る事故を考えるとゾッとするケースである。
3月の能登半島地震では志賀原発、今回の中越沖地震では柏崎刈羽原発が、ともに活断層に影響を受けているとされており、浜岡原発は東海地震の震源域にある。原発が建設されて初めて迎える地震の活動期と言われていることから、新たな視点で原発の地震対策が望まれる。

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2007.07.16
迷走しているかのような強力台風4号は、九州南端に上陸したあと、紀伊半島をかすめて本州南岸を東進した。15日には、日本各地で青空が覗いていて、やれやれと思っていたら16日午前10時ごろ、中越地方で大きな地震(震度6強)が発生した。どちらも死者が出て、被災者は多数になっている。天と地の変容は凄まじいものがある。
台風4号の場合、那覇などでは7月の観測史上最大風速を記録した。普通、シーズン前の台風は、早くから北上してしまうのに、この台風は太平洋高気圧の関係で、列島の南面を舐めるようにして通過した。少しヘン。まあ、四国の早明浦ダムが満水になったことは、恵みの雨ではあった。
中越地震は04年と07年に発生、その前に本年春には能登地震があった。日本全国どこで地震が発生してもおかしくはないが、日本海側には地震の巣があるみたい。有史以前、日本列島は横一文字だったが、ハワイからプレートが毎年5センチの速さで押し寄せるため、ホッサマグナで折れ曲がりいまの9時5分状態だと言う。道理であのヘンに地震が多発するわけだ。

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2007.07.02
式部雪之丞 様
(前略)干ばつが続くエチオピアやケニアなどでは、干からびた池や川底の泥まじりの水を飲むしかありません。バングラデシュやハイチでは、洪水によって汚れた水があふれ出しています。子どもたちは頻繁に下痢を繰り返し、コレラや赤痢などの伝染病で命を落とします。なかでもコレラは、1日1000キロメートルの勢いで感染が広がることもある恐ろしい伝染病で、猛烈な脱水症を引き起こして子どもの命を次々とうばっていきます。
子どもたちは、のどが渇けば水を飲みます。汚れた水しかなければ、それを飲むしかないのです。いま、きれいな水を手に入れることができない子どもの数は、実に4億人以上にのぼります。そして、下痢性の病気で、毎日4100人以上の子どもたちが命を失っています。
(後略)
汚れた水で、これ以上子どもたちが命を落とさないように。
United Nations Children's Fund ユニセフ(国際連合児童基金)

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2007.06.21
21日、気象庁は北陸と東北で梅雨入りし、沖縄で梅雨明けしたと発表した。関東は14日に梅雨入り宣言していたが、実感的には「?」である。
これで、梅雨のない北海道を除く全国が梅雨入りしたが、この調子だと夏場の水不足が心配になってくる。利根川水系には残雪もなくなり、あとは台風を待つしかない。

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2007.06.19
「DNAから解明するその多元的構造」の副題をもつ本書は、現代人が20万年~10万年前にアフリカ出現した新人が、起源になっているいることを明らかにする。その過程で、ネアンデルタール人とも出会い、彼らが滅亡するのにも立ち会った。
「イヴの7人の娘たち」で、ヨローッパ人はすべてこの7人に収斂されると発表した書物が話題となったが、人数を12人としてこの書物を支持している。
そうした中で、日本人の起源は?となるのだが、現代日本人のミトコンドリアDNAの分析から、琉球人とアイヌ人が主流であった縄文人に、農耕技術を携えた(つまりは弥生系である)、大陸系渡来人が混血する。
アフリカから出て、大陸東北部で盛衰を重ねたDNAが、朝鮮半島を経由して大量に流入したのが、日本人の祖先である。日本人は多くの東アジアの人たちと、DNAを共有している。DNAの分布は国家意識を消滅させてくれる。
自分のDNA分析を知りたいものだ。カオ・カタチからはDNAに繋がらないことも明らかにしている。

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2007.06.03
国道246号線で渋谷に向かって、信号停止4車線と言えば「あそこ」しかない。左端は、直進と左折、2番目3番目は直進のみ、4番目(右端)は右折オンリー。各列ともズラッ~と並ぶ、私は直進だから左から2番目の3台目だった。よく見ると、左前の停止2台目が右折ランプを点滅(ハザードかも)していた、ちらっ~と観察すると、高齢女性だった。
信号を過ぎ、バックミラーで観察すると、なんとかの女性ゆっくり左端から右端へ移動しているではないか。全車ストップし、当然ブーイングである。高齢者運転につき、議論が沸いているのは承知であるが、それはそれは大変なものであった。正解は左折して折り返す。
そこでは、以前にもタクシーによる同様事例があったが、大きな身振りで車線を変更していた。お客の要請に応えたのだろうが、やっぱり高齢ドライバーだった。

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2007.04.03
南太平洋のソロモン諸島沖で強い地震と津波が発生した(4月2日)。津波は最大10メートルに達し、ソロモン諸島政府は非常事態を宣言した。情報が乏しいので被害状況は明らかではないが、04年12月にスマトラ島沖地震が発生しているので、地球規模的には、想定の範囲内とも言えるニュースかも知れない。
奇妙な感覚に囚われたのは、「大元帥 昭和天皇」の「中部ソロモン攻防戦」を読んでいる途中だったことだ。陸海相争い余力をもって米にあたるみたいな状況で、大元帥が頻りと督戦する。この時点で、最高統帥機関としての大本営は、明らかに参謀本部と軍令部に分裂していた。
ソロモン諸島は英国女王を国家元首とする英連邦の一員、諸島合計は岩手県の2倍ぐらいで、人口は50万人弱である。ソロモンは旧約聖書に由来する。渡航した探検家が帰還して、金の出るソロモンと吹聴したことからこの呼称が拡がったみたい。

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2007.03.16
東京で初雪が観測された。よかったよかった。午前7時ごろ短時間だったらしくニュースで知ったので、実感していない。観測を開始した1876年以降では、最も遅い初雪の記録となり、今まで 最も遅かった1960年の2月10日よりも34日遅かった。平年の初雪は1月2日でこれより73日も遅く、昨冬は12月11日だったのでこれよりも95日遅かった。記録ずくめであるが、とにかく無雪ではなかったので、次は初雪なしと言う冬の記録達成が期待されよう(これやけくそ)。
また、2月14日のバレンタインデーに、春一番が吹いたことになっているので、観測史上初めて、「春一番」後の初雪となる。ニュースでは、サクラが3~4輪開花しているので、もうすぐ開花宣言となる。

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2007.03.08
気象庁は3月7日、本年の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。最速予想は静岡市の13日で、平年より15日早い。全国各地で平年より10~3日早く、記録的な早咲きとなりそうであるとのこと。予想通り開花すれば、静岡市のほか、松山市と高松市はそれぞれの地点で観測史上最も早い開花となる。
なお、統計的に開花が最も早かったのは3月10日。
今冬の暖冬傾向から記録的な早咲きは実感できるが、開花の諸条件があり、鹿児島や宮崎では平年より遅れる見込みであることから、地球温暖化で全国一斉に開花が早くなるわけではない。
気象庁発表の参考資料によれば、開花とは花が5~6輪開いた状態を示し、満開とは80%以上が開花した状態であること。一般的に標高が100米高くなると、2~3日遅れ、開花から満開までは約1週間。平年並みとは、平年値(30年の平均値)と誤差2日以内、3日以上だと「早い」または「遅い」となる。誤差7日以上は「かなり」が付く。
また、各地気象台や測候所の標本木を対象にしているので、実感と異なることもある。

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2007.03.05
キヤノン単独提供のキヤノンスペシャルは、「古代発掘ミステリー・ 秘境アマゾン巨大文明 」第2弾として、5日、TBS系列ネットで放映された。アマゾンのモホス文明が科学的角度から解明されていた。大自然との共生を目指したと思われる未知の文明が明らかにされ、興味深かった。
人工の丘「ロマ」、直線「テラプレン」、2千個もの「四角い湖」、3千年前の地層から出土した「巨人の完全体人骨」など、古代文明の不思議と現代科学での推理は魅力的だった。
発掘された人体骨の頭蓋は、北方日本人と最も似ているとされた。つまりはアイヌ人と共通祖先か、グレイトジャーニーで、氷結したアラスカ海峡を渡り、北米や南米に移住したわれらの祖先たちである。また、2m級の人骨の源泉は、山東半島・遼東半島であると言う。孔子もまた巨人であったとされている。
こうしたスペシャル番組は、NHKの独擅場であると思っていたが、民放も資金と時間をかければ、NHKに匹敵するものが制作できるのだと確信できる。いま、「あるある事典」などで、捏造が批判されているが、低予算と視聴率至上主義で、粗悪番組が横行している。市場原理主義がテレビ番組制作を歪めていることになる。
この優れた番組が、偽装請負などによる収益から齎されているとしたら、それも皮肉なことではないだろうか。

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2007.03.02
この冬は暖冬であったことが、気象庁のデータで明らかにされた。冬とは12月・1月・2月とし、各月気温の平年差を集計して比較する。今冬は、12月が+0.78℃(1899年以降で第17位)、1月が+1.44℃(同第4位)、2月が+2.35℃(同第3位)で、平年差の平均が+1.52℃となり、冬の気温としては、1949年と並ぶ第1位タイの高い記録となった。
因みに冬の平均気温の順位はつぎのとおり。
1位 2007 1.52
1位 1949 1.52
3位 1979 1.18
4位 1993 1.17
5位 1989 1.16
突発的に本年より暖かい1月や2月があったが、3ヶ月を通して高温な冬は見当たらなかったと言うことになる。これこそが、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響ではないかと思案する。
なお、平均気温を観測するのは、都市化を避けた次の17地点。
網走・根室・寿都(すっつ)・山形・石巻・伏木(高岡市)・長野・水戸
飯田・銚子・境・浜田・彦根・宮崎・多度津・名瀬・石垣島

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2007.03.01
3月1日は「3・1ビキニデー」として記憶に残っている。本年も焼津市の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」がビキニ環礁での米国の水爆実験で被ばくしてから53年を迎え「ビキニデー集会」が行われ、核廃絶に向けた運動が展開されている。
一方、今年の「3・1」は、日本統治下の朝鮮で1919年に起こった「3・1独立運動」関係の資料が明らかになったことで記憶に値する。陸軍大将にして朝鮮軍司令官だった、宇都宮太郎の15年分の日記が発見され、その中には独立運動への鎮圧の実態や、民族運動家らに対する懐柔などが詳細に記されていたり、「武断政治」的な統治策を批判し、朝鮮人の「怨嗟・動揺は自然」と記されているなど第1級の史料と言われている。
日本の歴史は、東アジアと関連付けながら学ぶ必要があり、今後の日韓共同研究が望まれる。物理科学などと同様に、歴史史料もまた、一歩一歩真実に接近していくのを実感する。

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2007.02.10
英国気象庁は19世紀半ばから観測を気象観測を続けているが、07年は世界的にみて観測史上最も温暖な年になりそうだという予測を発表している。9日、日本の気象庁が07年1月の世界の月平均気温は、統計を開始した1891年以降で最も高い値となり、先月(06年12月)に引き続き第1位を更新した。また、日本の1月の気温は、統計を開始した1898年以降で4番目に高い値となったと発表した。原因は、CO2などの増加による地球温暖化の影響に加え、エルニーニョ現象などによるとしている。
東京都心では、2月10日も雪が降らず、気象庁が明治9年に気象観測を始めて以来、初雪が最も遅かった昭和35年2月10日の記録を更新した。関東各地でも初雪なしや遅れが記録されている。この少雪は全国的で、各地の雪祭りで雪の少ないことがニュースになっている。
東京都心では、ひと冬で2回の降雪があるのに、本年はこのまま雪なしの可能性もある。最も遅い降雪は3月11日なので、あと1ヶ月は期待することにしよう。東京の歴史上の冬の事件は、忠臣蔵にせよ、2・26事件にせよ雪は欠かせない背景だが、そのうち「そんなのアリエナーイ」となるかも知れない。

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2007.01.08
新聞やテレビのニュースでは、米国東部で記録的な暖冬が続いている。例年は氷点下の冷え込みとなるニューヨーク市内では5日、気温が17度まで上昇し、4月中旬並みの陽気となった。6日には、セントラルパークで、最高気温が22.2度を記録した。ニューヨークの1月の気温としては1950年と並び観測史上、最高であるらしい。また、この冬はまだ降雪がなく、記録にある最も遅い初雪だった1878年の1月4日を破って連日更新中とのこと。日本では12月が高温だった。
英国気象庁は4日、太平洋の海水温が上昇するエルニーニョ現象や地球温暖化の影響などで、今年の地球全体の気温が過去最高だった98年を超えそうだとの予測を発表した。
19世紀半ばから観測を続けている同庁によると、1961年から90年の地球全体の平均気温は14.0度で、今年はそれを0.54度上回る見通し。98年にも平均を0.52度上回っているが、それ以上の高温の年になる確率は60%としている。「今回の予測結果は、世界的に気候変動が起きていることへの新たな警告だ」としている。

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2007.01.04
気象庁の発表によれば、06年12月の天候は、05年12月の豪雪から一転して全国的に高温となった。これは、ペルー沖から中部太平洋赤道域の海水温が高くなる「エルニーニョ現象」が影響し、冬型の気圧配置が続かなかったため。このため、全国的に気温が平年を1℃以上上回るところが多く、父島(東京都)では12月の月平均気温の最高値を更新した。
一方、降水量は、平年の300%以上となったところがあった。八戸(青森県)、前橋(群馬県)、東京、奈良など9地点では、12月の月間降水量の最大値を更新した。
そういわれれば、12月では最大の大雨のニュースがあり、たしか死者も出たように思っている。それに連続して、11月上旬並みと言われる高温の日があり、一旦着用したコートを外した日もあった。地球温暖化は、こうした不規則な現象を重ねながら進捗するらしい。
06年の年間平均気温は、鹿児島市や那覇市で観測史上2番目の高温になるなど、全国的に高く平年に比べ年平均で0.5度上昇した。

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2007.01.01
夢はじめ現(うつつ)はじめの鷹一つ 森澄雄
オリオンの盾新しき年に入る 橋本多佳子
間髪を入れずして年改まる 阿波野青畝
除夜零時過ぎてこころの華やぐも 山口誓子
不精にて年賀を略す他意あらず 高浜虚子
夜となりて吉夢むさぼる寝正月 金子兜太
元日を白く寒しと昼寝たり 西東三鬼
万物の一塵として年迎ふ 桂信子
初富士にかくすべき身もなかりけり 中村汀女

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2006.11.29
奈良は710年が平城京遷都なので、2010年に1300年祭を行うとして、駅前を中心に開発が進んでいた。784年長岡京、794年平安京遷都だから、奈良が首都だった期間は短い。京都は千年の都であったことからチマチマと開発され尽くしているのに比し、奈良は素朴で伸びやかなところに好感をもっている。
若草山のうしろに、奥山ドライブウェーがある。なんとあの若草山から、原生林が連続していることに気付いた。「奥山に紅葉踏み分け鳴くシカの」とか「わが庵は都の巽シカぞ棲む」などは、この辺かなと思ってしまった。
食事に魅力的なものはなかった。道路狭く、少し郊外に出たら、軽車両が溢れていた。しかし、自分にとっては京都より奈良がいい。吉野には、葛湯、葛餅があったが、これは飢饉の対策として伝えられたと言う。

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2006.11.28
天平の傑作である仏像群を、4半世紀ぶりに訪れた。
再訪した寺社は、東大寺二月堂、三月(法華)堂、戒壇院、春日大社、新薬師寺。このうち二月堂は、テレビで見た天下の奇祭のイメージがあり、ああここだったのだの印象。春日大社も藤原氏の氏神として造営されたんだよなと確認して、拝観はせずそそくさと退社した。
天平の文化を伝えるのは、法華堂、戒壇院、新薬師寺の仏像たちである。とくに戒壇院の四天王は素晴らしい。身に纏う甲冑は中央アジア様式(納得)らしいが、袖口が野獣になっており、口中から上腕が伸びている。頭のてっぺんから足下の天邪鬼まで、いまにも動き出しそうである。
あの腹のふくらみかげんのところなどは、力強さを知り尽くしている。こうした仏像を作った人たちは、たぶん朝鮮半島からやって来た二重国籍人であったろうことは、疑うべくもない。名もない仏師たちの驚異的な能力に感心してしまう。
新薬師寺の十二神将の形相についても、作者たちの造形力に痺れてしまう。ルーブルやヴァチカン美術館にある作品にも、匹敵するのではないかと思っている。

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2006.11.27
この秋、奈良へ行った。去年も出かけたが、ついでに1日だけ立ち寄った格好で、奈良を満喫したとはいえないほどの日程だった。
本年は奈良市内に3泊もして、本格的に秋の奈良を探訪した。マークしていたのは吉野に出かけることだった。吉野は千本桜で有名で、桜の頃はわんさか人が押し寄せるのは分かっていたが、秋の紅葉もなかなかのもの。桜のひと目千本もむべなるかなと想像できた。
671年天智帝が死去したとき、大海人皇子(後の天武帝)は思惑があってか吉野に引退した。翌年吉野を脱出し、東国から壬申の乱をしかけ、673年天武帝は即位した。明日香村からかなり大きいトンネルの向こうが吉野で、平城京には近くて遠い、いい位置をキープしたなと推察できた。
1185年、源頼朝から追討されている義経が、静御前と吉野で別れる。
1336年、後醍醐天皇吉野に移る(南北朝分裂)。1392年、南北両朝合一となるが、皇統では、北朝をカウントしないみたい。それだけに南朝の根拠地である吉野は、往時の栄華が偲ばれる。金峰山寺(きんぷせんじ)の蔵王堂は、木造建築物では東大寺大仏殿につぐ大きさと言う。
吉野は鄙びた山岳寺と見えたが、波乱万丈の歴史が見え隠れする。

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2006.10.17
長野県小諸市から栃木県日光市までの、全長約230kmを通過する観光ルートを日本ロマンチック街道として売り出している。以前に長野県側で何のこっちゃと思っていたが、今回、国道120号線を通過し、日光白根山あたりは流石に名前だけのことはあると思った。日光国立公園では、野外広告が認められないから、道路のほかは自然しか見当たらないことになるのが素晴らしい(観光客がいる)。
景観の中での、商業上の表現の自由制限は難しい問題だとは思う。町並みが評判のところは、大抵、住民の中での制限ルールが守られている。
本家ロマンチック街道は、もともとローマへの街道だったが、世界大戦後いまのネーミングが定着したらしい。
本家には、ノイシュバンシュタイン城があるけど、本邦では、利根川支流第1の景観「吹割の滝」がある。
がんばれ!がんばれ!
ウイキィベディア 日本ロマンチック街道

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2006.10.16
なかなか風流なネーミングだとかねてから思っていた。地名の由来は、申歳の上杉謙信が、関東制圧を目論んで三国峠を越えた日が、申年、申月、申日であり、縁起の良い夢を見たことに因んで地名を「申ヶ今日」とした。
古来から温泉は湧出していたが、昭和33年、ダム建設により温泉地がダムの湖底に沈んだ。温泉宿は人造湖の湖岸に開業し、そのときから猿ヶ京温泉を名乗った(往時は別名)。
その後、三国(三国は上信越)街道が国道として隣県まで開通し、関越自動車道や新幹線の開通で飛躍的に発展した。歴史は古いものを持ち、古風な名称ながら、温泉地としては新興地の風情である。利根川の支流で、尾根の向こうは四万温泉、反対側は水上温泉、のんびりとしていたが、温泉だけの印象。

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2006.10.15
居住地域の九条の会(準備会)の「憲法9条のつどい」に出席した。本日のテーマは「憲法9条はどのように成立したか」、憲法学者で九条の会事務局も担当している小澤隆一さんのトークがメインだった。
はじめに、憲法9条が生まれる経緯と歴史的意義が明らかにされて、「十字軍」の正戦論からパリ不戦条約へと話題を展開した。そして国連憲章や日本国憲法と、憲法9条の制定やその解釈がどのようなものであったかが語られた。
後半は、質疑応答も含めたフリートークであったが、最も話題となったのは、北朝鮮のミサイル発射や核実験問題などで、憲法9条は守られるべきとは思っていても、「攻められたらどうするのか」は難問であるとの認識が多数だった。
<以下、参加したあとでの個人的雑感>
攻められるケースのうち、上陸作戦やゲリラ作戦は、警察力で十分対応できると思っているが、問題はミサイル攻撃である。パトリオットは30Kmしかカバーできないから何発必要になるか。MDが開発され、命中率100%としても仮想敵北朝鮮は、ミサイル保有1千発と言われている。軍事戦略的には完全にお手上げとした方が賢明。正しくは政治的にこの問題を解明するべきと思われる。
軍事は軍事専門家に判断を仰ぐべきで、たぶん政治的解決を基本とするだろう。北朝鮮をめぐっては、制裁と臨検で議論が沸騰している。いま必要なのは、以前のようにカーター特使が再来することが望ましい。

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2006.07.30
気象庁は30日、「中国、近畿、東海、関東甲信、北陸は梅雨明けしたとみられる」と発表した。いずれも昨年より12日遅い。東北は今週中に梅雨明けしそうだが、明日でなければ8月入りとなる。
本年の梅雨前線は、偏西風の蛇行により、日本海北部の寒気が南下し、前線が北上できず、日本各地に大雨をもたらした。寒気の南下のため、梅雨明けと言ってもカンカン照りの真夏日には程遠い。日照時間の不足は、米や野菜の生育に影響するのでそれが心配。長期予報によれば、しばらく涼しいが、残暑の厳しい暑さがそのあとに来るらしい。少しはダラダラ汗を流さなくてはと思っている。

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2006.07.26
26日、気象庁は九州と四国で梅雨が明けたと発表した。梅雨入りが早い九州南部(5/26)は、2ヶ月間も梅雨期だったことになる。関東甲信では、梅雨明けが8月に入る可能性がある。梅雨が明けた途端に立秋となりそうだ。暑中見舞いは出せず、いきなり残暑見舞いとなる。
降水量は地域によりバラつきはあるが、平年の倍以上のところが多い。同時に日照時間も、沖縄・北海道を除く全国各地で、平年の4~5割程度とか。作物に影響が出なければいいがと思う。スーパーへ行くと、野菜が高騰しているのに気付く。豪雨と猛暑が繰り返されるのが、地球温暖化のひとつの予想状況だと言われている。2100年の気候だとした報道もあった。

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2006.07.24
朝日新聞(夕刊)が、シリーズで「北極異変」の連載をスタートさせた。その第1回目が「メキシコ湾流」の水温上昇と、欧州寒冷化の可能性だった。パリやロンドンが緯度の高い割りに温暖なのは、メキシコ湾流の熱放出があるからとされている(緯度からみるとカムチャッカ半島になる)。文明を支えたその暖流が、この50年で30%減速しているとの推定を、英国立海洋学センターが発表した。これを受けて、欧米メディアは「欧州のシベリア化」と報じた。
この温暖化(水温上昇)により寒冷化がすすむのは、そのウラに、地球のラジェータとも言うべき「熱塩大循環」がある。メキシコ湾流が北上一方通行なのは、北極海に巨大な沈みこみ現象がある。アマゾン河100本分の海水を、幅100Km秒速10Cmで深海へ送り込む、深層海流の源泉がここにあるのだが、この沈み込みが、氷床融解で塩分不足となり衰退しつつあることが、近年、問題になっている。
「熱塩大循環」は、CO2の固定(浮上まで2千年)とか、海洋食物連鎖にも役割を果たしており、氷河期には、この循環が途絶えたことも明らかになっている。アバウトながら「熱塩大循環」のイラストを05年2月16日の当ブログから再掲示する。

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2006.04.11
クジラが高速水中翼船に接触した事故があった。乗客乗組員あわせて109人のうち、104人が負傷したと言うから相当な衝撃があったものと思われる。事実、自力航行は断念し巡視船に曳航され帰港した。高速旅客船と海洋生物の衝突事故は、九州近海で本年に入り5件目。世界的にもこうした事故は増加傾向にある。
この時期、クジラは沖縄近辺から北上するので、通り道と航路が交差していることなどが背景にあり。今年が多いのは、商業捕鯨禁止から20年以上経過して、クジラが増加していることによるものらしい。
安全対策としては、見張りの徹底、情報の共有、シートベルトの着用徹底(義務ではない)などがあるが、高速船は、クジラの2倍のスピードで航行するので、「アンダーウォータースピーカー」があっても、クジラは避け切れない(効果なしの見解もある)。また、レーダーは海上の物体を検知するだけで、結局、事故を根絶するためには運行中止しかないとも言われている。
このところ、各地でクジラ類の砂浜打ち上げとか、近海遊泳のニュースが多い。海洋の異常がそうした事態を招いていたら大変だと思っていたが、繁殖増加が原因ならいいことだ。

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2006.01.13
トリノと言えば冬季オリンピックの開催地だが、サッカーのユベントスやフィアットの工場でも知られている。それに加えてトリノには「聖骸布」がある。
聖骸布については、真贋含めて欧州だけで40点近くのものが、聖遺物として残されているらしいが、ここトリノ聖ヨハネ・バプディスト大聖堂にある聖骸布は、イエス・キリストが磔刑に処されて亡くなったあとの亡骸を包んだ亜麻布で、聖遺物の最たるものである。血痕が残されているほか、写真のネガのようにイエスらしき人影が浮かんでいるので有名。
88年には炭素14年代測定調査が行われ、聖骸布は1260年から1390年に編まれたものと判定され、真贋問題に決着がついていた(ここまではTV放映もされた)。
ところが05年、年代測定はサンプルが不適切(補修個所を切り取った)とか、年末には新しい疑惑として、血痕(AB型)から抽出したDNAを用い、クローンDNAを誕生(テキサス大学の血液バンクに保管)させていると言うのだ。
信仰心の薄い仏教徒からみれば、ああまたしても巡礼ビジネスのハメ手かなと思ってしまうが、信者たちは真剣に、クローンが仏教徒になってしまったら大変だと思っているらしい。聖骸布の公開は、20世紀中に4回、千年紀におまけ1回、次は2025年らしいから、まだまだ果てのない議論が展開されるだろう。

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2006.01.12
アイスマンは、91年にアルプスで見つかった。約5千3百年前に死亡したと思われる男性のミイラで、アルプスの氷河の中から発見されたのでアイスマンと呼ばれる。エジプトのミイラより古く、保存状態も良好で学者をはじめ世界中の関心を集めている。DNA鑑定も行われ、「イブの7人の娘たち」で紹介されている。その後、93年から05年にかけて、関係者が7人(発見者も含む)も死亡しており、ツタンカーメンの呪いに因んで、アイスマンの呪いと言われるようになった。発見場所に帰し教会でも建立するのだろうか。
日本でも大宰府に左遷されて、客死した(901年)菅原道真の怨霊に怯えた藤原氏たちは、右大臣に復し、正二位を追贈して北野天満宮を建立。少しさかのぼって、桓武天皇は皇太子早良親王を廃太子とし、その後非業の死を遂げたため(785年)、同太子を崇道天皇と追称(800年)して御霊神社を創建した。
洋の東西を問わず、呪いや怨霊の祟りを畏怖した人たちの気持を表したのが、寺社ではなかったろうか。アイスマンで言えば、暴き出した現代人を呪うより、科学的に明らかにされ、その子孫が欧州を中心に繁栄していることが明らかになり、感謝すべきではないでしょうか。ねえアイスマンさん。

関連して靖国神社は、「その起源は御霊信仰の系譜を引きながら、維新政府の官祭化とともに慰霊の招魂祭に変質、伝統的な民間信仰から乖離し、靖国への改称とともに、慰霊のほか勲功顕彰が強く打ち出された」のだそうだ。御霊信仰とは「恨みを抱いたまま死んだ人の怨霊が、疫病災厄をもたらすと恐怖する信仰」、「祟りがそれほど烈しかった霊ならば祈願もかなえてくださるという信頼」もある。
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2006.01.06
内閣府のまとめによると、降雪は昨年12月上旬から続き、秋田、岩手、群馬、長野、岐阜、新潟、富山、岡山、広島、島根の10県計14観測地点で年間の最大積雪量を更新した。この記録的な大雪で、北海道から中国地方にかけての15道県で死者は計53人に達した。
気象庁は6日、強い寒気が流れ込む影響で、6日夜から8日にかけて広い範囲で大雪が降る恐れがあると発表した。また同庁では、今回の寒波による大雪のピークは7日に訪れるとみている。
TVニュースなどによると、積雪による家屋倒壊、除雪作業による疲労困憊などの大変さがひしひしと感じられる。ここは自衛隊の出動が望まれる。自治体職員やボランティアの活動もありうるが、危険との隣り合わせでは、組織的に訓練された自衛隊が適任ではないだろうか。政府の決断が必要とされている。
天声人語には、猛暑の夏と酷寒の冬が幅を利かすようになり、日本の四季は二季になるのではないかと書かれていた。地球の温暖化はこうした繰り返しで進捗するのだろうと思われる(記録的な大雪としては38豪雪がある、このときにスキーに出かけていたが情報に接して予定を早めに切り上げて帰り難を免れた体験がある)。

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2005.12.30
この秋、機会があって人力車に乗った。生まれて初めて、もう今後も乗車することはないだろう。大げさになるかも知れないが、つまりは空前絶後の人生経験だった。
まだ、秋も深まっていないころ(10月?)、近くの大きな公園で、大学生の同好会による「俥屋」が客引きをやっていた。「無料ですから乗って下さい」といわれたが、ヘッピリ腰でか弱そうだったので、散歩にきたのだから「遠慮する」とか言って逃げた。男女ともりっはな法被をつけて、「俥」紋も人力車も格好はよかった。
次いで、11月に奈良公園に行ったら、車夫であるプロのお兄ちゃんに捉まった。観光案内もしますと言うので、乗車した。徒歩の人たちから眺められるのはイヤだったが、ひとこと乗り心地は「快適」だった。最も感心したのは、ハンドルを腰の位置にあて、座席を水平にする。つまりは腰で引くのだ。クルマといえば、大八車や荷車を想起して、つい引っ張るときは胸で引くイメージをもっていたが、違った。そういえば映画「にごりえ」ではそうだったと思い出した。ピカピカの車両に「値段は新車のセダンぐらい?」と聞いたら肯定してくれた。製作は静岡県、京都も浅草も当社ですと宣伝された。

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2005.12.04
11月下旬に桜井(奈良)の多武峰にある談山神社に行った。関西では紅葉の名所として知られている。やや遅すぎた感もあったが、平日でも観光客はまだ多かった。タクシーの運転手によれば温暖化からか出来はイマイチみたいなことを言っていた。
談山神社は藤原鎌足を祀る。鎌足の子(定慧・不比等)たちが建立した。日光東照宮はここの本殿を参考(模倣)にしたから、そっくりミニチュア版になっている。
藤原鎌足と言えば大化改新(645年)であるが、中大兄皇子と謀略をすすめ、蘇我入鹿を誅殺した。談山は、その謀略を談合した山と言う意味らしい。縁起絵巻の解説文では、この山あいでこの国の将来を語り合ったとされていた。物部氏から蘇我氏へ移動していた権力が、ここで藤原氏に移行する。古代史の大きなターニングポイントだ。
その蘇我氏の館跡が隣の明日香村で、11月14日に発掘された。焼け跡まであるという、蘇我蝦夷が火を点けたものらしい。前に斉明天皇の亀型石が発見されたときに行ってみたが、直後2~3日だけしか公開しない。甘樫丘に行ってみたい気もしたが、今回は省略した。
多武峰=とうのみね
談山神社=たんざんじんじゃ

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2005.11.26
米科学誌「サイエンス」によれば、海面上昇と温室効果ガスの増加スピードは、ここ数千年の間で最速であることが明らかになった。
海面は5千年前から2百年前までは、毎年1ミリの割合で上昇していたのに、その後は毎年2ミリと急に2倍のスピードで上昇しているとのこと。これは海岸線の地中5百メートルから採取した沈殿物を分析した結果で明らかになった。
一方、2酸化炭素(CO2)濃度は、南極氷床掘削計画(EPICA)の成果で分かった。同計画は、南極の氷床を深さ約3050メートルまで掘削し、過去の降雪が固まった氷の含有物を分析した。その濃度は、過去約65万年間で最高水準であることが明らかになった。現在のCO2濃度は約380ppm、44万年前は180~300ppm、44万~65万年前は180~260ppmで過去の低濃度が分かる。
COPMOP1に期待するよりほかなし、なんだけどなあ。

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2005.11.11
本日(11日)気象庁は世界の10月の月平均気温(陸上のみ)を発表した。それによると、記録が残っている1880年以降では、過去最高になった。今年は月平均気温の最高値更新が相次ぎ、6月、9月に続いて3回目。日本の10月の平均気温は、98年に次ぐ過去2番目だった。
世界 日本
第1位 2005年 1998年
第2位 2004年 2005年
第3位 2003年 1994年
気象庁「異常気象リポート」では、日本では大雨の日数が増加しており、地球温暖化の影響が表れている可能性ありとしていた(10/28)。秋の紅葉前線も、東北で2週間以上の遅れが見受けられる。気象庁は地球温暖化に歯止めがかからず、CO2が毎年1.3%ずつ増加すると関東地方の100年後は、平均気温で1.0~1.5度上昇すると予測しているが、気温だけなら、東京が南九州なみになり、稚内が東京なみになる程度で、さほど影響はない。問題は気候変動や水の循環が大きく変化するらしいのだ。海洋生物への影響も急速に変化するのだとか。

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2005.11.06
地球温暖化に伴う気温の上昇により、紅葉前線に異変が起きているらしい。昨年の紅葉日は、青森の場合11月16日で、78年(10月14日)に比べると1ヶ月以上の遅れだった。秋田、盛岡、山形、仙台と軒並み2~3週間遅れているとか。各地でも10月の最低気温(月平均)は、最近10年の方が明らかに高く、最低気温が高い年は紅葉日も遅れ気味で、相関関係がうかがえるとのこと。
植物の葉が色づく仕組みは、最低気温が10度以下になると、緑の色素を持つ葉緑体が分解され始め、カエデやツタなどは代わりに赤い色素が作られ、イチョウやプラタナスはもともと葉にある黄色色素が強まる。秋になっても気温がなかなか下がらないために、紅葉日が遅れる原因となっている。
紅葉は徐々に気温が下がっていくことで見られる自然現象だから、このまま秋の気温が高止まりを続けると、葉が色づかないまま落ちるようになる可能性もある。秋の情緒が失われつつあるようだ。10月に冠雪した谷川岳や白馬連山を眺める機会があったが、平地の紅葉はほとんど目につかなかった。

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2005.10.25
北信濃の野沢温泉と大町温泉ををハシゴした。この場合のハシゴは梯子酒の意味と思われます。
谷川岳も白馬岳も初冠雪だった。地球温暖化だろうか、初冠雪はどこも平年より遅いようだった。暖かい日が続き、紅葉は鮮やかではない。赤や黄色に染まる前に黒く枯れる結果になっている。自然は素直だ。異常な気象を紅葉で告発する。
野尻湖畔のナウマン象博物館は、我らの祖先である野尻湖人の実態を明らかにしてくれた。野尻湖はナウマン象の狩場(キルサイト)だったらしい。年老いたナウマン象を湿地に追い込み、征服する、重要なたんぱく質源だったと思われる。中国大陸と陸続きだったから、この象たちは中国から来たようだ。
野尻湖人のDNAは採取できないのだろうか。

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2005.09.23
ハリケーン「カトリーナ」に続いて「リタ」の来襲が予想され、米国南部は厳重警戒が展開されている。1ヶ月の間に2度も、最強レベルが上陸するのは、異常事態ではないだろうか。先日も、米科学誌「サイエンス」で、ハリケーンや台風の「凶暴化」が進んでいることの発表があった。「凶暴化」の原因は海面水温の上昇が指摘されている。その海面水温の上昇は地球温暖化の影響による。地球の表面積で、海洋は陸地の7倍にもなり、海洋は地球の温度一定化に作用していることから、大気の温度上昇が海面水温を高めている。地球温暖化=海面水温上昇=台風の「凶暴化」と理解したいが、アトの2項は仮説らしい。学者は慎重だ。
ハリケーン「リタ」は、「カトリーナ」を上回る史上最大級で、カテゴリー5の勢力で米本土に上陸した場合、1900年以降3例しかないものに並ぶらしい。これは京都議定書を批准しない米政府に対するガイア神の皮肉ではないかと思いたくなる。
朝日新聞特派員報道によれば、ハリケーンに対するキューバの避難は周到とか。国連事務次長は「自然災害の被害を減らす組織力は感動的だ」と賞賛した。

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