居酒屋で「我們戰争反對」と国際交流
よく出向く居酒屋に、若い中国人女性がいる。みんな日本語がうまい。新参の人ほど中国人を感じさせるが、最も上手なレベルでは日本人と変わらない。「どうやって日本語を習得したのか」と訊くと、大学まで行ったと答えていた。どこのとかどれくらいまでは訊ねなかった。
出身は吉林省という。故郷に送金しているというから家計を援助しているのかも。吉林省は東北3省のうち、遼寧省と黒竜江省に挟まれて、鴨緑江と長白山を越えたところだと相槌を打つと喜んで「だから、ハングル語と中国語と日本語ができる」と言っていた。
年配で日本人マスター(名ばかり管理職かも)に、どうやって上達させるのかと訊くと、日本語だけしか喋らせない。勤務中は私語を慎むということか、なるほど相撲部屋と同じ要領である。それに漢字が共通だからなじみやすい。やや色黒で、話し言葉で日本語がうまい別の女性がいるが、マスターによれば、ネパール人で漢字が書けないのがマイナスポイントと答えていた。
件の吉林省に、タイトルに挙げた「我們戰争反對」を書いて、読んでくれと渡したら喜んで、四声とアルファベットによる発音を示してくれた。「ウォメンザイチェンブートイ」みたいだったが、「我們反對戰争」ではないかと教示してくれた。ははん、動詞が先に来るのが中国語だと合点した。
「自動車=汽車」「汽車=火車」と書いてスラスラと読んでくれたので、調子に乗って映画の題名「嗚呼満蒙開拓団」を示したところ、ちょっと待ってと持ち帰ってしまった。ややあって、回答があったが納得できるものではなかった。満蒙は日本語の歴史的用語だし、団も略字だから通用しないのだと気がついた。
以上、居酒屋での国際交流でした。



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