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2009.06.22

平凡社新書「マルクスは生きている」を読む

 5月15日発売で、新聞広告では発売たちまち(1週間で)3版(3万5千部)となっていた。6月下旬の現在でも新書版ではベスト10を維持している。自分が買ったのは初版だった。5月中には読んでいたのに感想文のアップを失念していた。
 知の巨人ともいわれるマルクスを「唯物論の思想家」「資本主義の病理学者」「未来社会の開拓者」の3つの側面からとらえ、科学的社会主義への適切な案内書であるとするのが一般的である。また、現実の政治や経済の混迷に対して、解決の方向を示していて、たいへん説得力があると思った。
 著者は、不和哲三党付属社会科学研究所所長(元議長)。
 以下、備忘録的に抜粋。
 日本の物理学のノーベル賞が素粒子論に集中して6人も受賞している根底には、自然の研究方法に力強い流れが存在していた。それが唯物論と弁証法だったとしている。益川さんは「私にとって弁証法的唯物論は予測を立て、自分の世界観を立てる上で重要だった」と述べている。
 恐慌(あるいは大不況)の起こった年はつぎのとおりであるが、資本主義は180年間ついに恐慌の脅威から解放されることはなかった。
 1825 1837 1847 1857 1866 1878 1882
 1890 1900 1907 1920 1929 1937 1957
 1974 1980 1991 2000 2008
 98年日中首脳会談(相手側胡錦濤現主席)で、中国社会の発展方向について次のように述べた。「将来的には、どのような体制であれ、社会に根をおろしたといえるためには、言論による体制批判にたいしては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治制度への発展を展望することが、重要だと考えます」。レーニンは過渡的な制限について理論的にも政治的にも明確にしていた。
Mas090622


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Comments

I兄へ

 今週も、FAX定期便に接し、ご健在ぶりを推察しました。深謝。
 ところで、最近読んだ本の中で、平凡社による不破哲三著の「マルクスは生きている」が面白いと思いました。入門書前の紹介文のようなものでしょうが、マルクスの3つの顔として、「唯物論の思想家・マルクス」「資本主義の病理学者・マルクス」「未来社会の開拓者・マルクス」の観点からの解説は新鮮でした。
 また、エンゲルスは、カウツキーの質問に答えて「勝利を得たプロレタリアートは、ほかの民族に対して、どんな「思想」をも押し付けることはできない。そんなことをやれば、自分自身の勝利が台なしになってしまう」との文章を送っているそうですが、まさに
スターリン時代のソ連、毛沢東末期の中国が当てはまるように思いました。
 この本で、マルクスとエンゲルスの偉大さを改めて再認識しましたが、約60年間、マルクスを研究し、これを日本に生かして来た不破氏も、日本で3つの顔を持ったマルクス・エンゲルスの足元には及ぶ人ではないだろうかと感じた次第です。
大兄には異論があろうかとは思いますが、褒めすぎかなあ。

Posted by: すがのう ただひこ | 2009.06.23 at 11:58 AM

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